よく見ればヌートリア

自分用の記録

7.24「フィーバー5」(AR PRESENS オンライン特別公演)

 

7.24 15:00〜 オンライン演劇(Zoom)

 

今回のフィーバー5。

ほんとはね、劇場に行く予定だったんですよ。久しぶりに。チケット予約して、やっと劇場で生の舞台が見れる〜〜〜!ってわくわくしてたら、まさかの延期。ここ最近の世間の状況的に、もしかして…って(思いたくはないけど)不安がなかった訳ではないけど、でもやっぱショックすぎてしばらく落ち込んだし引きずったよね。何故ならわたしは引きずる人間だからです。
でもオンライン版やります!ってすぐに告知があって、やった〜って思うと同時に、正直やっぱり劇場で見られないって悲しみがめちゃくちゃ大きかったのも紛れもない事実で。なので、オンライン版のチケット取るかしばらく悩んでしまって、でもやっぱり見たい!となって当日朝にチケット取った訳です(ギリギリでご迷惑おかけしてすみません…)
劇場で見る予定だったのと同じ回を。

 

結論、見てよかった〜〜!(見てよかった〜〜!)
めちゃくちゃ楽しかった!

 

演劇に限らず映画なりドラマなり見る時って、まあ大体あらすじを確認すると思うんですけど。
わたしもめちゃくちゃあらすじ見るんですが、その時なんとなく展開を予想してしまうんですよね。「たぶんこの話はこうなってラストはこんな感じの終わり方になるんだろな〜」みたいな。で、今回も当たり前のように(至って自然に)同じことを考えたんですが、まあ裏切られる裏切られる!w
もしくは見てる途中になんとなく先が読めたりする時あるじゃないですか。「あ〜このあとこうなるよねたぶん」みたいな。で、うっかりそれが当たったりするじゃないですか。
まあ当たらねえ当たらねえ!裏切られる裏切られる!(二回目)
まさに予想外の展開の連続。中盤からはまさかって展開がひたすら続く。それがめちゃくちゃ気持ちよくて楽しいです。上りきったジェットコースターがちゃんと急降下してくれる気持ちよさ。
そのままなんとなくまっすぐ走って微妙に落ちてる感出してゴール、じゃないから楽しいんだよな〜とめちゃくちゃ思った。しかもただ落ちるだけじゃなくぐるんぐるん回ってとんだびっくりコースを行く。その予想を裏切られる爽快感ったらない!

 

勿論そこに至るまでの過程も凄く面白くて。
かつて国民的スターだった5人組のキッズアイドル。解散後、そのまま芸能界で成功したのはその内のひとりだけ。他の4人は華やかな表舞台から姿を消して、みんな何らかの挫折だったり、惨めな気持ちだったり、そう言うものを抱えて大人になっている。でもやっぱりアイドル時代の思い出は眩しいもので、あの時あんなことしたよね、こんなことしたよね、って思い出話をしている時のみんなが凄く楽しそう。ああほんとに楽しかったんだな〜素敵な思い出だったんだな〜とこちらも微笑ましくなってしまいました。明るい思い出があるから余計に悲壮感が増す。光があるから影が濃くなる。まさにその通り。

 

ちょいちょいブラックだし常に笑えるノリが続くんだけど、その隙間に「夢見た未来に辿り着けなかった」大人たちがそれでも必死に生きていくかっこよさみたいなものが見えて、それがめちゃくちゃ熱かった…!
自分たちのことを負け犬だって言って諦めたようなフリしていても、やっぱり捨てられないもの、諦められないものってあるんだよなあと。そしてそう言う「捨てられない、諦められないもの」を持ってる人はどれだけドン底にいてもとにかくかっこいい。
そんなドン底でも必死で生きる大人たちの熱さと清々しさが画面の向こうで見てるこっちにもガンガン伝わってきて、こちらも見終わった後になんだか凄くスッキリしてしまった〜!
とは言えやっぱりラスト5〜10分の衝撃が大きすぎて…w これもまた違った意味で熱かった。
俺たちの戦いはこれからだ!的な熱さ。いやほんとにあの疾走感とシュールさヤバい…好きだ…。

 

急遽生の公演からオンライン演劇に切り替わった作品だけど、そんな事情を全く感じさせない面白さだった〜!それそうやって使うの!?みたいな面白さもあり、はたまたこちらを巻き込んでくる展開もあり。でも、それにも無理矢理さを感じない。凄いなあ。

この人たち、このあとどうなるんだろう!?ってめちゃくちゃ考えてしまうのも楽しい作品でした。あの終わり方は卑怯だ〜!その後を見たいじゃん!?(見たいじゃん!?)
劇場で上演される日が楽しみです。絶対見に行きてえ〜〜〜!早くその日が来ますように。わたしはそれを楽しみに待つことにします!!!!


またひとつ未来に楽しみができた、やったね!

 

(すげー余談なんだけど、劇中に出てくる言葉にちょいちょい「5」が含まれてるのは単にフィーバー「5」だったからなのか…?と言うのがめちゃくちゃ気になったわたしであった。5人、5年前、5年間。なんでも疑ってしまうぜ半太さんだから!)